坐忘林旅
僭越ながら、家族旅で週末に北海道にいってまいりました。ずっといきたいと思っていた「坐忘林」というお宿。今まで日本中のお宿に泊まってきたなかでベスト3に入るくらい、好みの宿でした。イギリス人オーナーが、ニセコの魅力、日本の美意識や宿の魅力にひかれてつくられたのですが、その想いも大好きだと思ったので転載で紹介させていただきます。
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「日本人は、日本の良さを忘れている。私は、外国人だからこそ分かる日本の美しさを表現したかった」坐忘林のクリエイティブディレクター兼CEO のショウヤ・グリッグ氏はこう語る。テーマは、陰翳礼賛。どこもかしこも明るく照らすのではなく、陰を生かすことこそ日本人が持つ美意識。これこそグリッグ氏が追求した世界観。坐忘林は、モノトーンの世界。色を極力そぎ落とし、陰影を強調した空間が広がる。
雪積もる冬の季節は、なおさらである。客室にいて、かすかに聞こえてくるのは源泉かけ流し露天風呂から流れ出るお湯の音。ゲストは、そんな静寂の、驚くほどミニマルな空間に、しばし身を浸す。外に目をやると、雪の白と林の黒というモノクロの景色。温泉床暖で体はぽかぽか。しだいに心と魂が鎮まっていく。「原生林の中で、ゆったりと腰を下ろし、日常の雑多な物事を忘れ、静寂を愛めでながら心を鎮める」これが、坐忘林の名称の由来である。
陰を除かず、閑寂さの中に奥深さや豊かさを見出す価値観と同じくらい日本人が美意識として持つもの、それは「引き算の美学」。付け足して魅力を増すのではなく、余計なものをそぎ落とし、本質的なものを際立たせる哲学。グリッグ氏は坐忘林でこの日本の美学も伝えている。不要なものをそぎ落とし、残したものはすべて極上である。
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奥深さと、自然との一体感がすごく、ぜひ皆様にも一度いってみていただきたいと思う宿でした。禅の心を大切にという精神で、つくられ宿。邪念や雑念を静かに、日本の美意識を感じる。そんな時間が日常にも増えたり、非日常を感じるような時間が増えたらいいなと思います。旅のお写真を少しご紹介させていただきます。奥さんでありFRENCHPAVEのディレクションを一緒にしているマミさんの服もご紹介させていただきます。
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