会社にとっていちばん大切なことは何か?
究極の本質です。
そもそも会社は何のために存在するのか?
その究極の答えでもあります。
皆様はどう思いますが。
もちろんそれぞれ答えはいろいろあると思います。
それぞれが答えでいいと思ってます。
------------------------------------
「シンプルに考える」
LINE創業者 森川亮 より
会社にとっていちばん大切なことは何か?
利益?社員の幸せ?ブランド?戦略?ビジネスモデル?
僕は違うと思います。
たしかに、どれも大切なことです。
しかし、いちばんではない。では、何がいちばん大切か?
僕の答えはシンプルです。
ヒット商品をつくり続けること。
これしかありません。
ヒット商品をつくり続ける会社が成長し、
ヒット商品をつくることができなくなった会社が滅びる。
古今東西、ビジネスを支配しているのは、このシンプルな法則です。
「利益」も「社員の幸せ」も「ブランド」も、
ヒット商品が生まれた結果として生み出されるものですし、
ヒット商品がなければ「戦略」や「ビジネスモデル」も画に描いた餅にすぎません。
だから、ビジネスの本質は「ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」。
それ以外にはないのです。
そのためにはどうすればいいか?
これもシンプルです。
ユーザーのニーズに応える情熱と能力をもつ社員だけを集める。
そして、彼らが、何ものにも縛られることなく、
その能力を最大限に発揮できる環境をつくり出す。これ以外にありません。
そのために必要なことだけをやり、不要なことはすべて捨てる。
僕がやってきたことは、これに尽きます。
シンプルに考える──。
これが、僕の信条です。
悩むのをやめた、と言ってもいいかもしれません。
悩むとは、なんとなく「あれも大事、これも大事」と迷っていること。
結局、何も決められず、行動に移すことができません。
あるいは、「あれもこれも」と力を分散させてしまう。
しかし、結局、人間が一度にできることはひとつだけ。
結果を出すためには、ひとつのことに全力を集中させなければなりません。
だから、悩んでいてはダメだと思うのです。
大切なのは「考える」こと。
人が悩むのは、「表面的な価値」に惑わされているからです。
だから、「何が本質か?」を考え尽くさなければなりません。
そして、最も大切なことを探り当てて、
それ以外のものは捨て去る。
シンプルに考えなければ、
人は何も成し遂げることができないのではないでしょうか?
会社も同じだと思います。
「表面的な価値」を「本質」と取り違える愚を犯してはなりませんし、
人材、資金、時間などの限られたリソースを、
「あれも大事、これも大事」と分散させてはなりません。
「ユーザーのニーズに応える」という「本質」に全力を集中させる。
それ以外に、ビジネスを成功させる方法はないと思うのです。
だから、僕は、LINE株式会社の社長に就任したときに、こう心に決めました。
「年齢、職歴、役職に関係なく、
ユーザーのニーズに応える情熱と能力がある人間が主導権をとる。
そして、クオリティの高いプロダクトを、
どこよりも早く出す。ルールはこれだけだ」
そして、そのような環境を生み出すうえで邪魔になる考え方を、
自分のなかから徹底的に排除していきました。
かつてMBAで学んだことや経営書で読んだこと、
常識とされていることにとらわれることなく、
試行錯誤を繰り返しながら「実質」のみを追求したのです。
その結果、次のような方針が確立していきました。
「戦わない」
「ビジョンはいらない」
「計画はいらない」
「情報共有はしない」
「偉い人はいらない」
「モチベーションは上げない」
「成功は捨て続ける」
「差別化は狙わない」
「イノベーションは目指さない」
「経営は管理ではない」
驚かれる人もいるかもしれません。
たしかに、これまでの常識に反することばかりです。
しかし、これらの方針はLINEを生み出したチームで今もまさに実践していることです。
だからこそ、彼らはLINEを短い期間で、世界数億人のユーザーに利用される
グローバルサービスに育て上げることができたのです。
------------------------------------
ブログでこんなたいそれた文章を書くのも
どうかと思いましたが、
書かせていただきました。
本当にシンプルです。
ただただ、シンプルです。
人々のためにどんな貢献ができるのか。
人々が求めている本質的をつきとめて、それを提供できるか。
大切なことは
ただただ、それだけなんだと思います。
もちろん、そのために、会社のスタッフ全員が当然のごとくハッピーでなければならないし、数字も、社内の環境も、デザインも、マーケティングも、教育も、採用も、あげればきりがないですが、
それもすべては、
「人々が本当に求めている本質的なものを提供し続けること」。
そのコンセプトを実現するためであると思います。
99%くらいの愛をもって
人々に貢献したいと思えるかどうか。